介護費用が高い 成年後見制度もお金がかかる 

以前、Cさんから、このようなお話を頂きました(実例をもとにしたフィクションです)。現在、父親(78歳)が、要介護で有料老人ホームへ入居していますが、年金が多いため、介護の自己負担割合が3割負担になってしまうとのことでした(※平成30年5月頃のお話になります)。※ご参考までに厚生労働省のリーフレットです。

 

 そのため、これは「大変だ」ということでご相談に来られましたが、「高額介護サービス費」で自己負担の上限が決まっているため、それ以上の負担は、実質的には生じないことをお伝えすると、「安心できた」と言ってお帰りになられました。

その時に色々なお話をしている中で、成年後見制度の話がありました(ここでは法定後見制度のこと)。父親は、まだ、自分の意思を伝えることができるのですが、ゆくゆくは心配なので、成年後見制度について調べてみたそうです。将来、利用することを視野に入れながら検討してみると、不安になる要素があったそうです。

 

一つ目は、「親族後見人」がつくよりも「職業後見人」がついているほうが圧倒的に多く、その場合には「費用」が発生し、しかも、安いわけではなく、年間で最低でも数十万円というお金がかかる。

二つ目には、父親のお金が家族のためなどに自由に使えない。

最後に、正当な理由がないと途中でやめることができない。つまり、原則、父親が亡くなるまで続く。なかでもCさんは、二つ目に挙げた、「お金がかかる」ということでした。

 

介護でお金がかかって困っているのに、この制度を使うと更にお金がかかり、しかも、父親が判断能力が回復するか、もしくは亡くなるまでずっと........父親には、長生きしてもらいたいのに、長生きすればするほど費用がかさみ、百万単位の費用がかかります。そこで、現在は、成年後見制度だけではなく、民事(家族)信託やリバースモーゲージ等を検討しているとのことでした。※ご参考までに「成年後見制度の闇(飛鳥新社 著 長谷川学 宮内康二)」という本がでています。

 

介護とお金、ライフプラン、民事信託(家族信託)、相続、遺言など【暮らしの困りごと】、副業、起業、会社設立、許認可、ビザ申請など【ビジネスでのお困りごと】

カワムラ行政書士事務所

 

毎週 土曜日・日曜日は完全予約制での無料相談実施中